幼稚園増築棟(横浜) HAR-k HAR-k 既存園舎の北側にあった園バスの駐車場の上に、急きょ保育室を増設した。 工期短縮のためスチール造としている。 HAR-k 階段の斜めの線を消したい場合も時には生じる。縦の線を強調することによって調子を整えた。 HAR-k HAR-k 増設の場合、選択の余地なく保育室が北側に配置されることも多い。北側の部屋に天窓は有効であるが、それよりも、空が見えるとなんとはなしに楽しい。 HAR-k 壁や床は家具や設いによって様相が大きく変化するが、天井は何年経っても変わらない。天井は大事にしたい。
幼稚園ホール棟(横浜) KAT-hall 一階はピロティー式(吹きさらしになった外部空間)の駐車場、二階にホールを新設した。新たな土地取得が困難な場合、このように複合的な構成になることが多い。 KAT-hall KAT-hall 木質で仕上げた壁や天井は、やはり雰囲気が柔らかい。人にとって ‘木’ の説得力は絶大、もともとひとの遺伝子に組み込まれているのかもしれない。 KAT-hall KAT-hall 組み立て式のステージをバックヤードに収納。 普段は少しでも広く使いたい。 KAT-hall
幼稚園耐震補強/改修 耐震補強/改修-幼稚園 山小屋園舎と呼ばれて長年親しまれてきた木造園舎を、木のブレース(筋交い)を用いて耐震補強を行った。 天井を取り除いて大きな梁を露出させると、ダイナミックなそれでいて暖かみのある空間に変身した。 耐震補強/改修-幼稚園 その昔不浄であったトイレも、昨今の日本では衛生も向上し、そのイメージは少なくなった。 建築基準法でいうトイレは‘居室’ではないが、特に幼児の施設においてはもはや居室に近い。 耐震補強/改修-幼稚園 鉄筋コンクリート造園舎の耐震補強工事。 このような工事は夏休みに行われることが多く、休み空けに登園してきた子どもたちは一様に驚くが、その気付きは親より早い。 耐震補強 スチールで行った耐震補強。柱と梁から伝わる変形力をスチールの補強材に一様に伝えなければならないので、精度よく納めなければならない。
その他 おもて門扉 門は公共の場と私有の場との境を暗示する結界であるが、幼稚園にあっては互いを否定するものであってはならない。丈夫であっても軽快で親しみやすく、そして、立体感を持たせたかった。 池-perk 人や樹木と同様、あるだけで一段と建築を引き立たせてくれるのが ‘みず’。 それほど‘みず’は人間の感性を直接刺激する。 じゃぶじゃぶ池 みず場 子どもたちは水が大好き。透けていて自由で、するりと指の間から抜け落ちる。 カウンター 保育所の受付カウンター。幼児施設の受付は、明るく健やかでありたい。
あそび あそび 1 元気に走り回る子どもの姿は、幼稚園の定番の一こま。子ども達は遊ぶのが仕事です、とは20年前にお会いしたある幼稚園の園長先生のおことば。 あそび 2 子どもたちのいろいろな 'あそび' がさらに発展し、さらに創造的になるような設えを建築に融合させたい。そんな想いであそび具をつくってきた。 あそび 3 子どもたちが何かを凝視している姿を見かけることは、多い。年を重ねるにつれ、純粋な想いで物事を見つめることが少なくなってゆく… あそび 4 子どもたちもみんなそれぞれの独自の世界を持っている。静かなるあそびを誘発するようなあそび具をもっと作りたいと思うが、これが難しい。 あそび 5 狭いところ低いところ、無理な体勢も子どもには関係がない。筋力は小さいが、体重が少ないので重力から受ける影響も小さい。 あそび 6 あそび具は、作りすぎるとろくなことがないのはよくわかる。 けれども、その一歩手前で止めるのが難しい。 あそび 7 もちろん、作るほうだって子どもたちがどのようにあそんでくれるのか考えてはいる。 想像通りに元気にあそんでくれるとそれは嬉しいが、思わぬあそび方をしてくれると、さらに嬉しい。 あそび 8 ときおり子どもたちが仕事をしているのを見かけることがある。いつにも増して真剣そのものである。,その生産的なあそびでは、幼さの中にも次世代を担う逞しさが感じられる。