住宅(三鷹) MIT-h 一階は鉄筋コンクリート造、二階は木造である。 木の外壁は通りを行く人にも優しい。 MIT-h 二階の屋根から飛び出た部分は、階段室と居間にもつながる小部屋の吹き抜け上部。 明かり採りでもあり通気筒でもある。 MIT-h 通りから敷地に入る門扉は建物と一体化していて通り沿いにあるが、玄関の扉は少し奥にある。 通りと少しでも緩衝をとるため、できれば門扉から引きをもって玄関に入りたい。 MIT-h MIT-h 柔らかく光る障子の格子は、部屋のほどよいアクセントとなる。片隅には吹抜けた ‘小部屋’ があり、子どもが宿題をしたり、ごろんと寝っ転がったり… MIT-h MIT-h キッチンからは居間の大窓を通して外が望める。窓は不思議、存在自体が想像力を掻き立てる。 MIT-h 居間とつながる小部屋は吹抜けていて、階段の上部と一体化する。居間の空気は吹抜けの高窓を通して換気される。 MIT-h MIT-h
住宅(横須賀) TER-h 南側の立面。この反対側には大きな海が広がる。 TER-h 北方には、東京湾越しに大都会のビル群が望める。訪れた誰もが南を向いていると思い込むほど、北の空も明るく大きい。 TER-h 和室を解放すると空間が広がり、風が抜ける。壁ぎわの棚は和室へと伸び、床の間となる。 TER-h 床板はリビングへ至り、視線は更に浦賀水道へ向かう。視線の止めどころは空間を大きく左右する。 TER-h TER-h ロフトは南側に面していて、高窓から陽光が差し込む。このロフトは、子どもたちの格好の遊び場ともなっている。 TER-h 階段の小さな踊り場も、ほんの少しだけ広くすると使い手のあるコーナーとなる。少し見慣れない新しい居場所が生まれる。 TER-h 中央の掴まり棒は結構頼りになる。二階に設けた浴室からは、東京湾が広がる。 TER-h TER-h ほんの小さな明り取りや、ほんの小さな通気口でも効果は大きい。空間は、機能と感性との相乗から成り立つ。
住宅(世田谷) OKA-h 旗竿型敷地に建つ住宅はアプローチの奥に建ち、母屋はあまり見えない。帰り道、近所の家越しに先端が覗く。 OKA-h 密集した住宅地の旗竿型敷地に建つ広さ28坪の小住宅。 旗の部分に家が建ち、竿の部分がアプローチになるが、この路地を有効に使いたい。 OKA-h OKA-h アプローチである路地は、いずれ草花で満たされる。大きな面積を占める塀も、木でつくった。 OKA-h 出来るだけ広く明るいたタタミの部屋くしたいし、土間も欲しい…小さな家には少し欲張った計画であるが、なんとか納まるものだ。 OKA-h 居間には吹き抜けがある。小さな住宅であっても、必ずどこかはゆったりとしていたい。
住宅(愛媛) EHI-h EHI-h EHI-h EHI-h EHI-h EHI-h 軸材で組まれた木造の家は、全ての力は横架材(梁や桁)を通して柱に集められ、基礎から地面に流される。 台風や地震にも見舞われ、構造の休まる時はない。 EHI-h
住宅(千束) NAK-h 14坪弱の敷地に建つ小さな3階建ての住宅。最大限に容積を確保するため箱形とし、内部はできるだけ仕切らず広さが感じられるよう計画した。 NAK-h 部屋を区切る間仕切りを最小限にし、上にも下にも空間が繋がっていて視線が抜けるように心がけた。小住宅ながらも中は広く、動きのある空間となった。 NAK-h NAK-h NAK-h
住宅増築(横浜) YAJ-h 2間×6.5間(3.6m×12m)のリビングを増築した。細長い空間は場の設定が容易なことも多く、思いのほか生活にフィットする。 YAJ-h YAJ-h YAJ-h 控え目な緑色をした柔らかい風合いが十和田石の魅力。暖炉の火の揺らめきは不思議とこころを落ち着かせる。 YAJ-h 気分を変えて外で食事をしたり、のんびりと本を読んだり・・・日常に変化をもたらせる多くのヒントが半屋外のデッキにはあるように思う。 YAJ-h
マンション改修 改修-マンション リビングやダイニングでは、住まい手がくつろぎもするが客を招く場でもある。そのバランスは人それぞれ。 改修-マンション 改修-マンション 玄関は外と内が交錯する場所。‘よそ’ と ‘うち’ との気分を切りかえる場所なので、おろそかには出来ない。
幼稚園(白金) SIR-k 二階にあるホールは、大通りの歩道へと解放できる。幼児施設での内部と通りとのありようは微妙であるが、できれば、機能的にも感覚的にも緩やかに繋がっていたい。 SIR-k この園の庭は土と樹木から成っている。目黒駅に近く、喧噪とした都会ではいっそう緑の存在は大きい。 SIR-k 北と西に面した保育室は、陽光を受けた樹木と向かい合う。部屋を南に向けることのできない場合も多いが、必ずしも部屋の快適性が損なわれる訳ではない。 SIR-k 隣り合う保育室は小さな部屋を挟み込んで連続し、開放できる。ときおり開け放って行う保育や行事では、大勢の明るい声が勢いよく飛び交う。 SIR-k 二階のホールは大通りの歩道へも解放され、催事や避難時にも有効である。子どもたちが走り回ったり、コーラスの集まりに使われたり、ささやき教室にも利用されていた。 SIR-k 機能空間の代表ともいえる移動に欠かせない廊下も、立派なあそび場となる。工夫を凝らせば気の利いた空間に変わり、新たな物語が次々と展開される。 SIR-k 園舎の中ほどに、風の抜き渡る “ひろば” がある。風はいつも、変わりゆく天気や季節を連れてやって来る。 SIR-k 幼児関係の施設では、普段使いや催し用を問わず、多くの収納が必要である。限られたスペースでは収納もあそび具として、あそび具も収納として活かしたい。 SIR-k 建具を全開すると、園庭へと視線が抜ける。性格の異なる空間を結ぶこの ‘ひろば’ から、多くのあそびが生まれた。 SIR-k 天気が悪ければ青い樋から雨水が流れ落ち、晴れていれば日光が差し込む。半屋外の広場から、二階のホールへ移動する動線の途中にこの吹き抜けを配した。
幼稚園新棟(福生) SEI-k 二歳児と学童保育の子どもたちのために新たに増築された。赤ん坊から抜け出した二歳児と、幼児から児童になった子どもたちの交流はほのぼのとしていて、おもしろい。 SEI-k 屋根のある走り回れるほどのデッキを作った。子どもたちは、土の園庭とはまた違ったあそびを創りだす。 SEI-k 視界や音漏れなど周囲に窓を設けられない事情もあり、半屋外の ‘なか庭’ 側 に開く保育室を設けた。なか庭は思いのほか明るく、外の園庭とはひと味違った風景を生み出した。 SEI-k なか庭の両側には、はす交いに保育室が配置され、互いに異なったクラスの活動をかいま見ることができる。幼い子どもにとって ‘他’ を認識することは、知らなければならない最も大切なことのひとつである。 SEI-k 保育室の片隅にたたみのコーナーがある。誰にを気にすることもなく、ひたすら白雪姫を読み耽っている女の子がいたことがあった。 SEI-k SEI-k SEI-k SEI-k ただの四角い部屋があっても ‘あそび’ はなかなか起こらない。何かのしつらえを施すことによって、子どもたちの創造力は一気に活性する。 SEI-k