丹後 浜納屋から直接桟橋に出られる。光を含んだ乳白色ポリカの小波板に、網を繕う道具のシルエットが粋だった。 気仙沼 いつの間にか即席の作業台ができていた。水揚げしたばかりのコンブを洗浄し、所定の長さに切ってネコに積む。2006年4月下旬、気仙沼の夕暮れ。 隠岐 船小屋群を見ることも今では少なくなった。あったとしても漁具の収納小屋になっている。ここは今でも現役。新船と同居していて元気でいい。 三陸 以前は上中下段に渡って古びた番屋が並んでいた。住家は災害に備えて高台にあるため、泊まり込んで出漁にそなえていた。 伊勢 五ヶ所湾 静かな朝方だった。この桟橋は、先でぐるりと廻れるのがミソ。 利尻 青森北部や北海道の磯船の操船は後部で押す艪ではなく、船の中ほどで二本の櫂を操る。従ってトモ(後部)の突き出た尖りは邪魔にならない。勢いのある独特なトモの形状は、この自由度の大きさから生まれた。 宮津湾 宮津湾沿岸の半島の小さな漁村。丁寧に並べられた12足の靴、黄色い長靴にはケロヨンもいた。 佐渡 小さな入江のことを浦と呼ぶらしい。この地は深浦という。木造の船が二艘とハンギリが数艘(桶?)あった。際奥には小さな神社がある。 鷲羽湾 正月、年神様を迎え入れるため、船にもしめ飾りを設える。漁船は女人禁制という地域も過去にはあっが、沿岸での磯漁は夫婦で行うことも多い。 能登 小さな桟橋を見るといつもワクワクしてしまう。何てことはないただの船までの渡りなのだが、それはそれでいい。